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執筆者の写真遊木真帆

絵を描くことは祈ること

「絵を描くことは祈ることに似ている。」

絵を描き終わった後、いつもそう思う。


毎回では無いが、絵を描き始めて最初の内は、

己の未熟さや愚かさや汚さに、迷い、嘆き、苦しみながら描いている。

せっかく描いたのに、黒く塗り潰してしまう事も何度も何度も有る。。。


自分自身の奥底にこびりつく 見たくも無い黒くてドロドロとした闇の部分と、

ただただひたすらに向き合い続けるハメになる。

そうしようと思ってやっている訳では勿論無い。

子供の頃の様に、もっと気楽に、もっとルンルン楽しい気持ちで絵を描けたらどんなに幸せだろうと思う。

でも、どうしてもそうなってしまう。

チベット密教の信者達の行う"五体投地"かのごとく地を這う様な心持ちだ。(おおげさ!笑)

この時の私の顔面は、きっと物凄く恐ろしい形相をしているだろう。


それがある瞬間にパッと光の様な物が射す。

その眩しい光が見えたとたん、先程までの苦しみが嘘の様に消え去り、一瞬にして心が軽くなる。


その直後、頭の中のスクリーンに、丁度オデコの裏側あたりに有るスクリーンに既に完成した絵の映像が映し出される。

それはとてもハッキリと映し出される。その映像が見えたら、しめたもんだ!

後はただその映像をキャンバスに描き写していく作業を黙々とするのみだ。

楽しい。くるくる踊っちゃうぐらいとってもハッピーな気分だ。

顔はニヤニヤニヤケテ、とても人様には見せれないぐらいニヤケマクッテいるだろう。


しかし、その瞬間がいつやって来るのかは自分には全く分からない。

本当にいつも突然やって来るのだ。



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